「妊娠している時はレバーを食べなさい」、「葉酸サプリを摂りなさい」と口すっぱく言われることがあります。
それは妊娠時に葉酸がとても大事な栄養素だからです。
葉酸は造血ビタミンとして貧血防止の効果があります。
血液によって胎児に酸素が送られるので、貧血状態だと胎児に酸素が運ばれません。
貧血により自身の体調が悪いと当然ですが、胎児にも悪影響を与えます。
その他に葉酸はリラックス効果があるので、つわりの軽減にも効果があります。
つわりの症状がひどすぎて、栄養が摂れずに流産することもあるので、葉酸を毎日摂取してこれを防止しましょう。
葉酸はよもぎやアスパラガスに含まれていますが、簡単に摂取するなら葉酸サプリがいいでしょう。
上記の説明で母体に葉酸が必要であることは理解していただけたと思います。
それと同時に胎児にも葉酸が必要です。
妊娠している時はお腹の中で胎児が細胞分裂により、各器官を形成していきます。
葉酸はその細胞分裂を活発にする効果があるんですね。
この細胞分裂が少ないと胎児は神経管閉鎖障害になってしまいます。
神経管閉鎖障害は先天性の障害で脳や脊髄のもとになる神経管が通常通りに形成されなかった場合に起こります。
下の神経管が形成されなかった場合は下肢、腸、膀胱等の機能に障害が出ます。
そのいっぽうで上の神経管が形成されなかった場合は脳が形成されていないので、流産になることがあります。
欧米諸国では妊娠している女性に対して葉酸の摂取を義務づけています。
日本でも1日400μgの葉酸摂取をすすめています。
葉酸サプリなら簡単に400μgを摂取することができます。
これまでの説明で葉酸の重要性と葉酸サプリの手軽さをわかっていただけたと思います。
「じゃあ、葉酸はいつから摂り始めればいいの?」と疑問に感じるでしょう。
実際には妊娠初期から妊娠3ヶ月目までです。
特に妊娠2か月目に入ると胎児が細胞分裂を頻繁に繰り返しているので、葉酸は必要です。
初期から葉酸が必要ですが、妊娠は自分で気づくことはありません。
体に何らかの異変が起きて、産婦人科に受診した時に知らされます。
その告知が妊娠2か月目、3ヶ月目ということもあると考えられます。
ここから葉酸サプリを摂取しても、さすがに遅いです。
ですので、葉酸を摂取し始めるタイミングとしては妊娠前の妊娠を意識し始めた時から摂取するのがベストなんですね。
葉酸は妊娠の確率も高める効果もあるので、妊活中に飲んでも全く問題ありません。